皆が知らない “杢” の希少性

 “杢” について Wikipediaでは、
 「 … 稀に現れる複雑な模様のものを指す。その希少価値・審美的価値から珍重される … 」

 とあります。

 動画の “木目” 直角光の反射が揺らいでる 部分 が “杢” (※1)です。

 < 器 は なめらかな平面 で、凹凸 など付けておりません

トチの木の大皿 (硝化処理済)

アカシアの皿 (硝化処理済)

桐のコースター (硝化処理済)

ナツメのどんぶり (硝化処理済)

カエデの麺棒 (硝化処理済)

 ※1 “杢” の代表格 “縮み杢” の動画を載せてますが、木目 に対して 縮み杢「 直角 」 に現れているのが分かり、明らかに木目と性質の違う模様であることが分かると思います。この 縮み杢は、木の自重や悪環境により 一部の部位で長年受け続けた圧迫などの負荷で生じた 木の細胞の歪みによる模様です。その他 “木目” 自体が複雑な模様を描くもので “杢” と呼ばれるものもあり、“杢” の世界は とても奥が深いです。

“硝化” とは

 “ 硝化 ”「 ガラス化 」処理のことで、現在は 建築用木材の防火塗料として実用されている 世界で唯一の塗料(※2)です。

 この硝化塗料は、人工有機物 一切使用しない 濃いミネラルウォーターの様な成分であり、無機質 なので アレルギー とは 無縁 であり、無毒 であり、燃えず腐らず虫も食わない、というものです。

硝化処理 食器保護材 として使えれば この上なく 安心・安全保護材 になると考え、実現に向けて検討を進めております。

 また、石英ガラス や 水晶(※3) の仲間に、アメシスト、瑪瑙、オパール、シトリン、アメトリン、カルセドニー、カーネリアン、クリソプレーズ、オニックス など、普段 “ 宝石 ” と呼ばれている 仲間達 がおります。 つまり、硝化処理 を施して ガラスをまとった 美しい特徴 (例えば “杢” ) のある木製品 “ 宝石 ” 同等 になった 工芸的価値 が高まった、と言えると考えております。

 ※2 世界で唯一の塗料 とは、ガラスの造形物が作れるほど 純粋なSiO² 成分の塗料のことで、ガラス成分による難燃・不燃と 国交大臣認定を受ける、モクテックカメムラ様製の 難燃・不燃塗料 です。

モクテックカメムラ様 塗料で作った
ガラスの

 ※3 石英ガラス も 水晶 も 同じ成分 SiO² から成りますが、非結晶 か 結晶 かの違いで 呼び方が変わります。他に挙げた宝石類も、主成分が同じ SiO² で、結晶状態 や 構造、不純物 の違い等によって形状・色調の違いが現れたものです。

硝化処理を施した 木工製品の開発状況

“硝化処理 桐材 の 相性が良く、“桐材” で作った お椀を 1年半以上使い、実用に問題ない と判断致しました。

他の樹種については 実用化検討中です。

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